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図解でざっくり解説!

 

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本日の質問を紹介します

水野南北さんという人をご存知でしょうか?

水野南北

江戸時代中期の頃の観相学の大家。当時、日本一の観相家といわれ「節食開運説」を唱えた人物である。

今日の観相学を学ぶ第七回は「人の観相はどの部分で作られるか?」を水野南北さんの話も含めながら解説していきますので、ガチの水野南北さん自体の解説を知りたい方は、「もちづきカエル」さんの動画でご視聴ください。

今日も質問を読んでから解説を始めさせて頂きますね。

質問1:ばななけーきさん

こういう顔に生まれつきだったらどうすれば良いでしょうか。

質問2:タケシさん

顔とかで決まるという事は、 犯罪者は生まれつきある程度決まってるという事になりますか?
それとも、犯罪者的な思考を持つと顔が変わってくるのでしょうか?

質問3:田中公美子さん

悪人顔の動画をみて過去の知り合い何人か思い浮かびました(^_^)
日頃の考え方とか行動、言葉に気を配るだけで顔付きって変わる気がします。
良くない面相は生まれつきではないってことですよね?赤ちゃんはみんな可愛いし

と、3名の方、また他の同じ質問をくれた多くの皆さん、いつもありがとうございます!

今日は、要するに、面相、まぁ他の部分もそうですが、生まれつき決まっているのか、そうでないのか?
観相学で観る人間はどこで形成されているのか?という話になります。

観相家・水野南北とは?

と、そこで水野南北氏の話をしようと思うのです。実はちょうどいいんですね。この部分の解説に。

水野南北氏の本はamazonでも多数売られているので、気になった方は買って頂いてもいいですが、正直、ちょっと古すぎるんですよね。なので無論、考え方など、役に立つ部分は少しはありますが、まぁネットで調べられる情報だけでいいと思います。

ただね、情報がすぐにたくさん得られる今の時代と違い、江戸時代に自分の足や自分の目だけで、観相学を作ったのは素晴らしい功績だと言えます。

しかし、僕がいつも皆さんに話している観相学とは随分と違う部分もあるので、あくまで参考程度にしてください。
さすがに200年くらい時代に差があると、色々と違ってきますからね(笑)

まず、水野南北氏は何を勧めているかというと粗食です。「食べ物を変えると面相などに変化がある」と説いています。

もちろん、相関性はありますが、今の時代は、江戸時代の食事とはまったく違い、西洋の食べ物も沢山入ってきており、主食自体が変わっているので、その部分もあまり参考になりません。

クスリやサプリに医療なども200年分進化しているので、そこはしょうがないですね。

特に、この令和の時代、男でも女でも気軽に整形手術を受けるようになりました。
僕が子供の頃要するに30年前と比べただけでも、整形手術に対する考え方がだいぶと変わっていますからね。たった30年あまりで。
僕の相談者のお金持ちの人なんかは、中学生や高校生の子供にすら美容整形させている親がいるのが現在ですからね。

水野南北氏はかなり面相や手相よりの占断をされるので、ちょっとそれだけでは厳しいですね、現代には。

面相だけでいうと、僕が観相学をやはり始めた20年ちょっと前と比べたとしても、最近はおじさんですら、眉毛をきちんとカットしたりと、この期間ですら、相当観にくくなってきています(涙)

でも、この水野南北氏の後天的要素によって面相や他の部分が作られていくというのは実は正しいのです。

田中公美子さんがコメントで書かれていたように赤ちゃんの時は、まだ何も知らないので、面相はほぼ読み取る事が出来ません。

という事は人間は日々、生活していく環境の中で変わっていっているというのが理解できるはずです。

この部分が本日の話のメインです。「どのように人は作られていくのか」です。

どのように人は作られていくのか?

結構、来ている中に、悪人は生まれついての悪人、遺伝で決まっている。と考えている人も多いんです。

1970年代のアメリカでまだ犯罪心理学が認められる前も、FBIなどの機関でもそんな風潮だったという記事を観たことがあります。

成長僕もまったく遺伝やDNA、先天的要素に相関性が無いとはいいません。もちろんその部分もあります。が、僕が今までの自分の研究結果でいうと、幼少期から小中学生、もうちょっといっても18歳くらいまでの期間の育ちや、環境が大きく人間を形成すると考えています。

要するに、生き方が違えば、面相なども全然変わってくるという点なのです。

水野南北氏の言うように、食事だけでなく、生活習慣も含めての話です。これを確実にわかってもらう為に今日は、写真を観て勉強していきたいんです。証拠やデータがないと、信じてもらえないでしょうからね。

一卵性双生児の例:その1

例えばAさんがいて、一つの道を20年間やった後の顔、もう一つの道を20年間辿った顔、人間なので、もしやパラレルワールドがないので、その顔の比較は出来ません。

そこでこういった場合の検証に使われるのが、一卵性双生児になるのです。まずは一枚目の写真を観ていただきましょう。

一卵性双生児これは世界的に有名な写真で、お互い40歳時の双子の写真ですが、明らかに顔が違いますよね。

これはなぜ有名になったかというと、禁煙者と喫煙者の顔で有名になりました。もちろん右側の方が喫煙者ですが、ハッキリ言って、元は一緒だったのが伺えますが、顔がまったく違いますよね。しわもそうですが、歯や、肌のつや、髪の毛の質まで違ってきてますよね。

要するに人間は生活習慣でここまで面相自体が変わるという事です。

一枚だけなら、「この人たちだけじゃないの?」とつっこんでくる人もいるので、もう一枚出しておきましょう。

一卵性双生児の例:その2

一卵性双生児2こっちの方がよくわかりますよね。
顔のシミと、髪の毛の質感はコチラの写真の方が遥かにわかりやすいですね。

双子研究者の記事

双子研究を始めて約20年、これまで1万組(2万人)の双子を調査してきた安藤寿康(じゅこう)教授は
人はすべてのことにおいて「遺伝」と「環境」の両方の影響を受けている。病気の発症も同じだ。
遺伝子的には同じはずの一卵性双生児であっても100%にならず、約20%に個人差がある。これがまさに環境の影響だ。
環境の影響があるのは『知能』や『学力』。
病気であれば原因となる物質が家庭に置いてあるアルコールやニコチンなどの『依存症』です。
引用記事:【双子研究】一卵性双生児でも環境で20%の個人差が出る

と記事に書いてありました。

このように、やはり環境の影響で、個人差がでるというのは、面相などの人間形成は育ちによって変わる事がわかって頂けたかと存じます。

水野南北氏とけんけんの共通点とは?

実は水野南北氏と僕の共通点が一つありまして、観相学を志したきっかけが少し似ているので、それも話しておきたいと思います。

水野南北氏が観相に興味をもったきっかけ

もちづきカエルさんの動画を観て頂いた方でしたら、もうわかっているはずですが、水野南北氏はお酒買うお金が欲しくて、盗みを良くしており、大阪の天満で博打と喧嘩に明け暮れる毎日を過ごしていたんですね。

大阪に居るというのは共通といえば共通かもしれません(笑)

で、ついに水野南北氏は牢屋に入れられるんですね。

そしてその牢屋内でふとある事に気づくんです。

水野南北
娑婆の人間と顔つきが違うんじゃないか?

と。そうです、囚人と一般人の面相の違いに気づいて、観相に興味を持つきっかけになったんです。

その後、とある僧侶に出所後、「剣難の相が出ている。一年の命しかない」と言われます。

まぁこの部分はバーナム効果ですわ、現代人の僕らからしたら大げさに言い過ぎです。まぁよほど荒れた生活をしていたので顔色などがだいぶ悪かったと想像できます。
で、それを避ける為にはどうするか、と聞くと「出家して、麦と大豆だけの食事を一年間続けろ」と言われるんです。

その食事を一年続けた結果、「剣難の相が消えた」と言われるんですね。

けんけんの補足解説

一応、先ほども言いましたが、昔話かついい話にされているので、僕が一応この部分解説しておきますと、そもそもこの水野南北氏は10歳から酒を飲んでいたと言います。

そして自堕落な生活をしていると、今の時代でいうとガンマ値がかなり高く、尿酸値なども高かったのでそれは顔色に出ていたはずです。

また「剣難の相」というのは「女難の相」「水難の相」と違い、一番アバウトで、いろいろな災害がある事を意味しているので、もっともバーナム効果が働く言葉になります。

ゆえに、顔色が悪く自堕落な生活をしている若者に、僧侶は僧侶らしく、「まともな生活をしろ。余命一年」と話したのは、ビビらせて生活を改めさせるための説法だったと考えられます。

江戸時代の話ですので、そんな事を知る由もない水野南北氏は、そこから観相学にハマっていったと考えられます。

と現代の観相師がガチンコでリアルに非オカルト的に見た江戸時代の観相師のお話です。夢がなくてすいません(笑)

けんけんが観相学をもっと勉強しようと思ったきっかけ

で、共通項というのが牢屋で観た、囚人と一般人の面相の違いについてです。

やはり江戸時代でも、一般と牢屋の人間の顔つきは違っていたという事ですね。これは絶対にあるんですよ。

ちなみにこち亀でも「両さん地獄へいく」の巻でも、地獄にいった両さんが「さすが地獄だな。悪そうな面したヤツばかりだ!」と語っています。

僕はもちろん、刑務所どころか留置場にすら、行った事ないですが、自分のお客さんに若い時、まぁ20歳前後から北新地の飲み屋街に連れていってもらってました。

そこで若き日の僕も、

けんけん
そういった飲み屋街は来ている客も働いている女性も普段外を歩いてる人間とはまったく違うな。

と思い、観相学をもっと勉強しようと思った要因の一つですね。

これは水野南北氏も、僕も気づきがあったという事です。

こういった食事が違う、生活が違う、環境が違う、場所が違う、それによって人の面相や特徴も変わってくるというのが今日は理解して頂けたのではないでしょうか。

それを江戸時代に自分一人で、インターネットや書籍などもなく、たどり着き研究したというのは素晴らしい功績だと考えます。

本日のまとめ

という今日はちょっと観相学を学ぶ上で、我々の随分と前に研究していた水野南北氏の解説をしてみました。

実は前々からこの件についてもちょこちょこ聞かれていたんですよね。

彼の本とかちゃんと書庫に何冊もあるんですが、だいたいの内容は知っていて、やはり現在の僕らが行う観相学とはちょっと離れている部分も多いので、放っておいたんですが、本日の質問に少し関係あるかと話してみました。

今日の質問に戻りますが、観相学を勉強しようとする人が気になっている「悪人は生まれついて悪人の顔をしているのか」というのは、今日の話の通り、環境や育ちによって作られていくのがわかって頂けたと思います。

特にアメリカのとある研究では「シリアルキラーやサイコパスは幼少期に3大特徴がある」とされています。

ひとつはおねしょです。二つ目は火ですね。放火をするんです。三つ目に動物虐待です。

また別の研究などはやはりこれまた幼少期に、親族に虐待、性的虐待を受けている事が多いという論文も出されています。

それに「観相学は面相だけで観ない」といつも話しています。

服装や趣味趣向でも観れるので、大人になってからでもその辺りは変わってきますよね。

特に女性などは、それまで平たんな道を歩いていたにも関わらず、付き合う男によってガラッと人生が変わってしまう女性もかなりいるんです。

ゆえに多くの人は、生まれつきという先天的要素よりも後天的要素の方が人格形成に大きく関わってきます。

先天的要素はDNAというよりは親ですね。キラキラネーム短命説というものがありますよね?

キラキラネームの子はよく虐待死などがあるという話ですが、そういったキラキラネームの名前がそういった事故などを呼び込むというオカルトではなく、そういう名前を付ける親が多く虐待などをするという事です。

誰かが、「子供が親ガチャをミスった時点で人生終了」と書いていたのを以前見たことがありますが、まぁそう書かれているのもわかりますね。

というわけで、観相学を学ぶ第七回は江戸時代の観相師・水野南北氏の話をしながら、観相で観る部分は先天的なのか後天的なのかを今日は解説してみました。

結構疑問に思われていた皆さんも多かったのでわかってもらえましたかね??

 

 

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