目次
動画でも解説しております
はじめに
前回はインターネットの話でした。今回の観相学は「会社」についてです。
実はこれはプライベートでもよく聞かれるんですが、就職する人の為だけの話ではありません。
社会人になって名刺交換をしたり、新しく取引先にしようとしている会社など、普通に生きていても色々と僕らには関わる事がございます。
そして、この件、会社・企業については昔からきちんと人だけでなく、データ取りや研究をしてきておりますので、ご安心を。
近代観相学の会社占断方法をこの記事では伝えていきます。
では会社を見る時、その会社が信用できる企業かどうか、あやしくないか、などの見方を本日は実例などをあげて解説していきますね。
今日の項目です。
- 名刺交換にて
- 会社名での注意
- 会社の住所
- 会社のホームページ
- 会社の事業や活動
の5項目で解説していきます。よろしくお願いいたします。
1.名刺交換にて
これは社会人のマナーというかルールというか、まぁだいたい社会人同士が「初めまして」の時は名刺交換をするでしょう。
名刺からでもある程度見抜く事が可能でありますし、実は名刺の信用だけで騙される人も結構いるんです。
これはかなりトラストリテラシーが低い人間です。
まず、はじめにわかってもらいたいのは、名刺は免許証でも保険証でもないので、実は信憑性が0ゼロだという事です。
名刺は自分の好きなように書けますし、もうこのご時世、昭和と違って誰でもネットで安く好きなデザインの名刺が作れてしまう世の中です。
少しググっても即日配達100枚500円~というネット名刺屋さんがすぐに出てきます。
ここで自分が好きなデザインを注文できるわけで、申し込む名刺には本名を入力しないといけないとか、日本に存在する会社名や住所を入れないといけないとか、そんなルールは一切ありません。
自分が注文したら、審査などなく、注文した通りの名刺が2、3日で家まで届きます。
名刺詐欺とは?
名刺詐欺というものもちゃんと存在します。
名刺のデザインさえ知っていれば、大手企業に就職しているていの名刺だって作れてしまうわけです。
探偵ファイルさんで有名だった「一億円エッチ男」も勝手に博報堂の名刺を作って、女性を騙していましたよね。
しかし、多くの日本人は、案外名刺だけで騙されてしまう人が多いんですよ。
僕の相談者のホステスさんで詐欺に遭った人もよく客に偽の名刺を掴まされていました。
なぜ、僕はそこまで信用するかがわからないんですが、おそらくは皆の頭の中に「わざわざそこまでして作らないだろう」という考えがあると思うんですが、そこまで「わざわざ」というほどの手間と金額じゃないんで、すぐに作れます。
従いまして、今後は名刺の信用度はまったくないという事を理解して生活してください。
ここが怪しいポイント!
それとまぁ相手の会社に訪れて、その会社の名入り名刺をもらえば本物ですが、その場合で怪しいポイントもあります。
僕の近代観相学においては肩書が多い場合は怪しいポイントの一つです。
〇〇会理事や、○○認定士、○○検定1級などよくわからない聞いたことのない民間資格をずらずらと書いている人間は注意が必要ですね。
僕一度もらった名刺で裏面に冗談抜きで2.30個くらい色々肩書書いてあった人間いましたが、やっぱりその後、詐欺で捕まってました(笑)
少し意味が違ってきますがyoutubeで芸人かまいたちさんのコント「来賓紹介」を観てもらえたら、僕の話している事がわかってもらえるのではないでしょうか。
ポイント
- かんたんに架空の名刺を誰でも作れることから信用度は全く無い
- よく分からない民間資格など肩書きが多い名刺は怪しいポイントの一つ
では次の項目です。
2.会社名での注意
まぁ会社名・企業名はよほどひどいの場合しか判断できないポイントではあるんですが、あるにはあります。
というのも昔、詐欺師らが沢山会社を登記していました。その時、出来るだけ検索エンジンに引っかかりにくい社名にしているという話を聞きました。
おそらくは取り込み詐欺か何か用に無数に会社が必要だったんでしょうね。
ユーザーに検索されて、出てくるとまずいので、その時は株式会社サイトとか株式会社ネット、株式会社日本、株式会社大阪などを立ち上げたという事です。
たしかに株式会社日本だと、検索エンジンで検索してても先に有名な株式会社日本〇〇というような会社が上位表示されますので、詐欺師らの会社が上がってこないのですよね。
この傾向から、詐欺師や怪しい輩は、よくある一般ワードを会社名に付けがちという事ですよ。
間違えても株式会社エイドリアンヴァンデンバーグとか株式会社ウィラポンナコンルアンプロモーションとかいう名前の社名は付けないという事です。
詐欺師の社名づくりは、木を隠すなら森の中戦法を取るという事ですね。
またついでに話しておきますと、会社名と同じで、詐欺会社内で彼らが個人名に偽名を使用する際は、佐藤や鈴木、山田などのメジャー苗字を多く使用するようですね。
これも検索かけても別の人が検索に引っかかるのと、ハンコがすぐに手に入るのがミソという事でした。
ポイント
- 詐欺師は検索に引っかかりにくい一般ワードを会社名に付けがちである
- 偽名を使用する場合はメジャーな苗字を使用することが多い
では次の項目いきましょう!
3.会社の住所
「会社の調べ方」というサイトがありまして、「帝国データバンクを利用しましょう。」みたいな事書いてましたが、そんなでかい会社ばっかり相手にするわけではないですからね。
とはいえ、相手の名刺から住所を調べるという事はかなり重要ですね。
実際に架空会社だった場合は、そもそもその住所がない、という雑なケースも存在します。
詐欺師を追いかけるテレビ番組みたいなのを観ているとよくあるパターンですね。実際にその地点まで行っていみると建物がないというケースがあります。
わざわざ他府県の場合はそこまで行くことが出来ませんが、そういった時はGoogleマップのストリートビューを使用するといいでしょう。
そこにビルがあるかないかくらいまではわかりますからね。
現在の状況よりもちょっと古い情報ですが。少しは参考に出来ます。
またそこまで雑な住所設定でなくても、大口叩いてるわりに、住所調べてみると、レンタルオフィスだったみたいな場合はかなり多くあるパターンなんですよ。
ちゃんとした会社・企業を謳っていて、レンタルオフィスだった場合は怪しいとみてもいいでしょう。
また、建物名と部屋番号の記載なども先ほど話したGoogleマップのストリートビューを利用してみると良いでしょう。
建物の外観を見るだけで、それが商業用のビルであるか、居住用のマンションあるいはアパートであるかを判断することができます。
こちらも住居用のマンション・アパートだった場合は、注意した方が良いですよね。
オフィスを構えずに経営することができ、マンションの一室でも届出が可能です。
無論、個人レベルの仕事と言っているならば、おかしな事はありませんが、大きな会社やかなりの年商を語っている場合は、ちょっと辻褄が合わなくなってきますよね。
バーチャルオフィス
更にはレンタルオフィスよりひどい、バーチャルオフィスというのも現在は存在します。
先に言いましたレンタルオフィスは例のウィルスが流行ってから使用される事が多くなり、小さな会社であれば使用するところも徐々に増え出しました。
一方、バーチャルオフィスは、仕事場としての機能を果たさず、私書箱や電話受け継ぎの機能だけを持っているオフィスのことです。
バーチャルオフィスは、仕事場としての機能を持っていません。
したがってかなりの低コストで借りることができ、会社概要に記載できる住所も得られますし、しかも都内の一等地の住所を得られることもありますので、調査しない人にはそれだけで信用を得られます。
以上から、バーチャルオフィスは詐欺業者の温床になっている事が多々あります。
今はこういう呼び方になりましたが、ひと昔前でいうところの電話代行・秘書代行サービスです。
それゆえ、住所がビジネス街の一等地であっても、何も調べずに鵜呑みにするのはいけません。
詳細を根ほり葉ほり調べてこその近代観相学でございます。
ポイント
- Googleマップのストリートビューを利用して実際の住所を調べることが重要
- 大きな会社なのに住所が住居用マンションであれば怪しい
- 住所がビジネス街の一等地であってもバーチャルオフィスかもしれないの鵜呑みにしない
4.会社のホームページ
さて、今の時代はだいたいどこの会社でも会社のホームページはありますよね。
ですから、まず相手の社名を聞いた時には、ホームページを観てみるのが手っ取り早いです。
で、ホームページを見られたくないような輩は項目②での、検索にヒットしにくい会社名にしてあるんです。
何個か怪しい会社のホームページには特徴があります。
怪しい会社の特徴 その1.情報が少ない
一つ目は案外知られていないのですが、会社概要の情報ありますよね?
その欄なんですが、情報が少ない、代表者名が載っていない、ここら辺は少し怪しいです。
怪しい会社の特徴 その2.会社概要が画像で作られている
でもっとも怪しいのが、掲載されていても、その会社概要の情報がテキストデータではなく、画像で作られていて、ペタッとわからないようにページに貼り付けられている事があります。
普通はテキストデータで書くのですが、なぜこんな事をしているか?ですが、それはもちろん、会社概要の情報が検索エンジンに引っかからない為にそうしています。
調べる方法は簡単で、わざわざソース観なくてもPCであれば左クリックを押しながら、その会社概要をガバっと選択します。
左の画像のようにテキストに沿って選択できれば問題なし、右の画像のようにテキスト選択にならずに画像の四角の選択になった場合はわざわざ画像でこの部分だけ作っているという事です。
通常、会社というのは本来検索エンジンに引っかかってほしいはずです。
そのためにSEO対策をお金を払って業者にやってもらうわけですからね、それなのに、手間をかけて故意に画像を作っているという事はなんらか怪しい魂胆がある
検索されると嫌な負い目があるという事です。
また、ホームページで観るべき点はここだけではありません。
僕は長年の経験で、逮捕されていく会社のホームページを多く観てきました。これは非常に良いデータです。
なぜってその会社のホームページって期間限定品と一緒で、捕まったらなくなってしまうので、今見ようと思っても観れないんです。
インターネットアーカイブにも全情報が残っているわけではなく、人の会社のURLもいちいち覚えてないですしね(笑)
なので、僕が観てきたこの記憶っていうのはひとつの近代観相学の財産です。
怪しい会社の特徴 その3.○○が記載されている
ではちょっとしたクイズですが、逮捕されてきた会社の多くに共通していたホームページに記載してあった内容ってなんだと思いますか?
会社の業種関係なく、これが実に多かったんです。まさに8.9割です。これ当てられた人はなかなか勘がするどいです。
答えは、ボランティア活動です!
ボランティア活動をするのは良い事ですが、「ボランティアを社員一同やってます!」と大々的にホームページ全面に社員やアルバイトで空き缶拾いや、ゴミ拾いを行っているアピールしている事です。
あとは「どこどこの寄付団体に、年間〇円寄付しました!」とバーンと掲載しているのも同じです。
会社のホームページなので、主な事業内容などを紹介するよりも先に、慈善活動を訴えてくる企業のホームページは要注意です!
なくなっていった詐欺師の会社たちは本当にみんながみんなそうでしたね(笑)
やはり悪事を働いている事で、「善」アピールを必死にしたいのだと考えられますが、逆に怪しさ満開なんです。
これにより、ホームページでもある程度、観れる部分がある事がわかりました。
もちろん普通にボランティア活動している会社もあるでしょうが、前項目などとすり合わせながら、自分の中での情報を積み上げていってください。
ポイント
- 情報が少ない会社概要や、会社概要を画像にしている会社は怪しい
- 事業内容よりも慈善活動を訴えている企業のホームページは要注意
では最後の項目です。
5.会社の事業や活動
実はこれは少し項目④と被るのですが、会社の目的と違った変な活動を支援したり、その企業が大規模に行っている事に注目してみましょう。
何か裏がある事が多いです。表向きは正当な理由なんですが、裏側には秘密が隠されている事があります。
一例をあげます。
これは会社名と代表者のイニシャル出すとバレるので伏せますが、とあるでかい会社が東京にありまして、その会社は大きく「カンボジア支援」という事を打ち出し、カンボジアの子供達を救うために学校設立を!と本当にイベントをうって、寄付金などを募っており、実際に小学校を作ったりしておりました。
その活動をみて、何も知らないおばちゃん達は「本当にえらいわねぇ」とちゃんと寄付をしていましたが。
僕はそこの幹部と知り合いでとある秘密を知っておりました。
そこの会社の会長が極度のロリコンで、カンボジアに少女をよく買いに行くそうで、あまりにカンボジアに行くと怪しまれるので、そういった活動をしているように見せているという実話です。
会社の規模もそこそこデカいですし、その会長も一部では有名なんで、知っている人もいるかもしれませんね。
これは特殊な例かもしれませんが、別の企業でも「何かの反対運動を頑張ってしているなー」と思ったら、なんてことはない自社の商売の邪魔になるから、必死に抵抗していただけの事です。
大義名分をつけて、世間的に見られてもおかしくないような、偽の正しさを銘打ってやっているだけの事です。
こんな風に、その会社の業務と関係ない部分に力を入れている会社は、闇がある、何か隠されているとみるべきでしょう。
今日は何項目かにわけて、会社や企業を観る近代観相学の話をしてきました。
誰もが知っている有名企業ならともかく、普段僕らのような一般人が出会って、名刺渡せられる相手はどんな会社を経営しているか、雇われているかわかりません。
一度しか会わないのでしたら相手の素性は関係ありえませんが、今後仕事をしていく、その会社と取引する時は、必ず調べる癖を付けましょう。
何もなかったらそれでいいですし、先にわかると転ばぬ先の杖です。これがそもそもの観相学の役割ですからね!
ポイント
- 業務と関係ない部分に力が入っている会社は何か隠されているとみる
- 自分と関わりのある会社については必ず調べる癖をつけよう