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はじめに
今日も皆様から多くいただいている質問・お便りにそって観相学の授業を行っていきましょう。
実は以前からもプライベート・仕事関係なく頂く内容でした。
皆さんは「この令和の時代にまだそんなものがあるのか?」と不思議がるかもしれませんが、全然ございます。
本日、そして次回の2回続けてやります「ネットワークビジネス」のお話です。
現在でも質問フォームに寄せられ続けるという事は未だにこれが闊歩しているというわけです。
様々なメッセージ頂きますが、おおまかにわけると二つで「これはネットワークビジネスなのでしょうか?」というモノ・アイテム、または会社・組織についてと、「友達からマルチに誘われるのですが、関係を切った方がいいのでしょうか?」というそれを行う人間についての内容です。
なので、今回はまず前者のアイテムや企業や会社についての話。それがネットワークビジネスかどうなのか、見分ける方法。行ってもいいのか?という話。
そして次回が「それをする人間にはどういった傾向があるのか?観相学でわかるのか?」を2回にわたって解説していきますね。
案外、平和な人生を送ってきた人って、「マルチ商法やネットワークビジネスって何?そんなの誘われた事ないんだけど。」と言う人がいますので、そもそもどういうものか、から今日は解説していきますね。
項目です。
- ネットワークビジネスとは?
- メジャーなネットワークビジネス
- 何がいけないのか?
- マルチ商法の見分け方
- マルチを誘われたら?
の5項目で話していきます。よろしくお願いいたします。
1.ネットワークビジネスとは?
ネットワークビジネスの手法が生まれたのは、今から約150年ほど前になります。
生まれた場所はアメリカのニューヨークです。小さな香水屋としてスタートした、エイボンという会社が起源です。
その後、1934年にはサプリメントを手がけるカリフォルニアビタミン社、1959年には現在世界最大のネットワークビジネスの会社であるアムウェイ社が誕生しています。
この社名はさすがに一度は聞いた事がある人もいるのではないでしょうか?
現在では日本国内だけでも、ネットワークビジネスをしている会社は1000社以上とも言われております。
ネットワークビジネスとは、口コミによって商品を広げていく「マルチ・レベル・マーケティング」という仕組みを用いたビジネスのことを言います。
購入者を販売員として勧誘し、販売員になるとさらに別の人を販売員として勧誘していくビジネスモデルで、ピラミッドのような構造になっています。
「マルチ・レベル・マーケティング」からMLM、マルチ商法、とも呼ばれますね。
やっている人間は「ねずみ講」ではない!と必死に主張しますし、少しの違いはあるんですが、僕たち一般人から観れば十把ひとからげ。
「怪しい」「かかわらない方がいい」というイメージです。
扱われてる商品
扱われてる商品の種類は様々ですが、ほとんどの商品は消耗品。つまり、リピートが起こる商品ですね。
化粧品、サプリメント、調味料、水、ドリンク、シャンプー、洗剤などが多いです。消耗品でない場合は、鍋や浄水器なんかが有名ですね。
一般的な企業との違い
しかしこれらの商品は、一般的な企業も販売しています。
ではネットワークビジネスは、どこが違うのでしょうか?
一般企業の場合、テレビCMや雑誌広告などで宣伝しますが、ネットワークビジネスの会社は一切広告を打たず、すべて販売員の口コミで商品を流通させます。
それゆえ、広告費がまるまる削減できるわけです。
削減できた分を販売員への報酬とします。
このシステムだと、販売員に報酬を支払っても、まだ費用はあまるので商品の研究開発にまわせるという事です。
ポイント
- ネットワークビジネスは口コミによって商品を広げていく「マルチ・レベル・マーケティング」という仕組みを用いたビジネス
- ネットワークビジネスの商品はほとんどが消耗品である
- 一般企業とは違い、ネットワークビジネスの会社は広告を打たず販売員の口コミで商品を流通させている⇒広告費が削減できる
では次の項目です。
2.メジャーなネットワークビジネス
あなたが知らない場合も一応あるので、メジャーなのを何社か紹介しておきましょう。
有名な会社であるほど分母数が多くなるので必然的に勧誘されやすいモノとなりますからね。
ネットワークビジネスの日本で有名な会社①アムウェイ
先ほども僕がちらっと口にした最大手です。
大阪ではハリーウィンストンやエルメスがならぶ御堂筋沿い一等地にお店があるので、よほど儲かっているんだろうなぁと今回調べたら、なんと日本国内だけでも、売上が年間1兆円ほどある世界的な企業と書かれていました。未だにそんなにあるんだ、と僕自身も驚きました。
トレトレチャンネルですら、あんなにボロカスに言われているのにまだまだやっている人が多いみたいですね。
トレトレ店長がいう「うぇーかた」とはこのアムウェイの事です。
ネットワークビジネスの日本で有名な会社②ニュースキン
こちらもかなり有名で僕のマジシャン時代の知り合いが、引き込まれそうになっていたので、僕が行って全員一人残らず蹴散らした記憶があります。
人一人助けるのでさえ、大変でした。ゾンビの如くその知り合いを取り込もうとウジャウジャ寄ってきたんですが、一人でフル論破して無事帰ってこれました。
さすがにこういった連中には負けませんよ!
呉陣営内で一人で言い負かす、赤壁の戦い前の諸葛孔明くらい頑張りましたね。まー三国演義の話ですが(笑)
ネットワークビジネスの日本で有名な会社③ナチュラリープラス
耳にした事ないかもしれませんが、ここでさえ、年商は200億円もあります。
昔はブルーベリー、今は水素水とマルチの申し子みたいな会社ですね。
ネットワークビジネスの日本で有名な会社④モデーア(ニューウェイズ)
ここら辺はもう知らないかもしれませんが、2015年に社名がニューウェイズからモデーアに変わって、年商は170億円もあるんです。
モデーア販売員のありがちな勧誘方法は、素質論のセミナーに知人を誘って、興味を持った人には「ほかにももっと面白いセミナーがあるからこない?」と、引き込んでいくパターンと書かれていました。
ネットワークビジネスの日本で有名な会社⑤ジュネスグローバル(モナビー)
アサイージュースをメインの商品としていた会社です。創業から10年未満で年商1000億円を達成した企業です。
以前、全然関係ないですが、僕の知り合いで、ダサダサの実の能力者、世界で一番モテない友人Uも昔これにハマって、めちゃくちゃFacebookで宣伝してましたね。
その投稿のコメントに「アホか」か「ボケ」って書いた思い出があります(笑)
その他、フォーデイズ、アシュラン、ノエビア、シャルレ、三基商事(ミキプルーン)などがありますので覚えておいてください。
この辺は人を観る観相学のブランド品や時計のメーカーと一緒で記憶勝負になってきますからね。
ポイント
- 代表的なネットワークビジネスの会社名は覚えておく
3.何がいけないのか?
ネットワークビジネスはピラミッドの上位ポジションにいると直接販売しなくても、下位ポジションが販売した売上の一部を吸い上げるという仕組みになっております。
これをネットワークビジネス界隈では「権利収入」といいます。聞いた事ないでしょうか?
インスタグラム等のSNSでもこの言葉を使い巧みにネットワークビジネスに勧誘してきます。
ネットワークビジネス・マルチ商法についてよく聞かれることですが「マルチ商法とネズミ講もいっしょじゃないの?」と勘違いしている方が多いようです。
マルチは合法で、ネズミ講は違法という事に一応なっています。
マルチ商法
- 名目では商品やサービスを広めることが目的
- 商品を販売した利益の一部を分配している
ねずみ講
- お金を巻き上げることが目的
- 新規登録者の入会金や会費を分配する仕組み
仕組みは同じですので、ただギリギリラインで違うと言っているだけで、やらない人からしたら一緒ですからね。違うと言い張るのはやっている人間だけ。
「タッチの浅倉南と、若松みゆきは違うでしょ?」って言われても、あだち充ファンでもなかったら同じに見えるのと一緒です。
結局、どの部分がいけないか、という点ですが、
・売り方
「本当によい商品だ!」と一方的にエビデンスを持たない勝手な理論を説明し続け、無理やり売りつける手法。
次に
・適正価格がわからない。
販売商品、「栄養補助食品」「化粧品」「美容品」など値段が言い値のものばかりで、適正価格がどうかがわからない。
また、どう考えてもそれを売る事によって、上位の人にマージンが入るわけですので、その分無駄な費用が絶対に乗っかかってるのは馬鹿が考えてもわかります。
・商品に対してデメリットを言わない。
調べてもらったらわかるのですが、先ほど、話した会社のどれかはそれを飲むことにより、糖尿病になる人が増えたという事例があるのですが、そういった訴訟や会社にとっての悪評などは言わずにただひたすらメリット面を押し付けてきます。
・在庫の強要
加入者のランクアップに際し、無理やり商品を買い込ませる。
これで必要でもない分を買わないといけない。
次に
・誇大広告
ハッキリ言ってこの手の会社の商品は嘘ばっかりです。
よくわからない研究機関や、誰やねんその博士みたいな人間に「世界一」とか「業界ナンバーワン」などをよく謳わせますね。
余談ではございますが、ちょうど去年、僕のプロ格ゲーマーの友人がちょっと世話になった人と食事に行ってくると言ってたので、「食事会どうでした?」と聞いたら、その相手がネットワーカーだったようで、盛んにマルチに勧誘されて、その人が薦めていた商品が「レッドブルよりも売れているエナジードリンクで世界一の成分だ」とバカ丸出しのセリフを話してきたので、さすがに吹き出しそうになったと語っていました。
「いくらなんでも言い過ぎで誰でも嘘ってわかるぞ」とケタケタ笑っていました。
そして以後、その人とは会わなくなったという。
こんな風に一般人相手によくわからない商品を勧めるとどんどん人が遠ざかっていくマルチ商法。
これが、「何がいけないか?」の答えで、周りから人がいなくなる。というのが最も大きなポイントでしょうね。
ポイント
- マルチ商法に関わると周りから人がどんどんいなくなってしまう
次の項目です。
4.マルチ商法の見分け方
はい、ここが問題ですが、だいたい普通わかりそうなモノなんですがねぇ・・・。
まぁわからない人がいるので、質問がくるので、ちゃんと会員になってしまう前に見極められるようになる方法を何個か。
これが対人用以外の観相学ですからね。まず、
・目的を隠して勧誘してくる。
これが入りでしょう。
- 「投資・自己啓発のセミナーに参加してみないか」
- 「すごい人に会えるんだけど行かないか」
- 「いい話がある」
などと、販売組織への加入の勧誘であることを隠して呼び出すケースが導入部分のほとんどです。
最近では友人や先輩等の身近な人だけでなく、SNS上で知り合った人から勧誘を受けるケースも増えています。
・誰でも簡単に儲けられると謳っている。
最近ではものを占い投資系も増えていますが、結局とどのつまりは
- 「楽して儲けられます」
- 「権利収入」
- 「不労所得」
などの甘い言葉が必ずそのどこかにあります。
それゆえ、こういったものは全て「無い」と理解する事、トラストリテラシーを高めることが重要です。
マルチでなかったとしても、全然見ず知らずのあなたをSNSで知り合った人間がお金を儲けさせてくれる話などこの世にはあり得ないという事実だけを必ずわかっておかないといけません。
他によく使われているワードは
- 『セミリタイア』
- 『月収〇〇〇万円』
- 『自由を手に入れる』
- 『ご縁』
- 『出会いに感謝』
- 『夢に向かって頑張りましょう』
といったものです。このような単語を覚えておくのが、近代観相学ですね。
人物像を特定する時にチンピラ・詐欺師が好む洋服ブランドを覚えるのと似た感じです。
・セミナー、ホームパーティー、説明会などが絶対にある。
必ずこういった集まり・集会を開催しているので、その時点で怪しいとにらんでください。
・会員でないと買えない。
おかしな話で商品や売り物は普通誰でも買えるはずなのに、そこに所属しないと買えません。
・アイテムや商品を買うだけでなく、自分も売る事が出来る。
これはおかしいですよね。普通、その会社が販売するものを僕らは買うだけです。
シャンプーであろうが、飲料水であろうが、その会社がモノを販売するので僕ら側の選択は購入しかないはずなのに、売れる側に回れる。
こんなおかしな話はありません。
そして次がマルチ商法の穴にして、最大の見分けるポイントです。
・規約・約款等に「これはねずみ講ではありません」と書いてある。
わかりますか?これがネットワークビジネス、マルチ商法、最強の穴なんです。
マルチ商法に見せたくない会社は、
とパンフレットなどのどこかに書いてあります。
だってスーパーに百貨店、通販やっている会社、まぁそこら辺の八百屋さんや魚屋さんまで、そんなの注意書きをわざわざ書く必要が一切ないんですよね、普通の商売をやっていたら(笑)
ゆえに、このアホな一文がそれを見分ける一番のポイントです。
自ら墓穴を掘る文章、これがマルチ商法用観相学、ナンバーワン見極め点です!
ポイント
- 「楽して儲かる」甘い言葉に惑わされずにそんなものはない、とトラストリテラシーを高めることが大事である
では最後の項目です。
5.マルチを誘われたら?
これが全てなんですが、ズバリ「きっぱりと断る」です。なぁなぁにしてはいけません。ハッキリ言ってください。
曖昧な態度を取ると、可能性があると思われまた勧誘されます。
大前提として、しつこい相手はバチっと断らなければまた勧誘してくるもの。きっぱりと断ることが大切です。
と本日は「マルチ商法 前編ー会社・企業」をやりましたが、次回は後編の人間編です。
ネットワーカーの人間の特徴や誘われやすい人など、お楽しみに!
ポイント
- 勧誘されてもきっぱりと断ることが大切