目次
動画でも解説しております
はじめに
今日はたぶん当サイトで1番人気の高い「悪人観相学」のコーナーです。
うちのサイトはいつも言いますが、かなり良質なユーザーの方達に読んでもらえておりますので、リクエストがくる人間もかなりマイナーな人だったり、「よくこの人の名前がでるなぁ」と感心するようなメッセージをもらいます。
僕は仕事上、日本と海外の事件を調べてないとダメですので、かなりお金や時間を使っているんですが、僕でもど忘れしたり、言われなければ一生思い出さないような事件のリクエストもきます。
今日の「松永太」だけはジャンル問わず様々な視聴者様からリクエストを頂きました。
ある意味不謹慎ではありますが、1番の「人気者」です。
今日も事件の概要、せっかくリクエストを沢山いただいていたのでリクエスト読み、観相学での鑑定の前に解説をしますので「そういうのはもういっつも観てて大丈夫だよ!」という方は項目を本題まで飛ばしてくださいね。
まずリクエストを読みましょう。
まーみチャンネルさん
にゃんともさん
おーかなでさん
サンセットホライズンさん
ひまこうさくさん
と5名の皆様ありがとうございます。
他にも沢山のリクエストしてくれていた皆様もありがとうございます。すごいリクエスト数で正直驚きました。
ではいつものように注意事項を話しておきますが、松永太氏については画像のみで観ているために、確度の正確性がもちろん通常人とじかに会って読み取るのよりは落ちます。
所作も観れませんし、正直ほぼほぼ面相や少しの情報のみで読み取るので、まぁ自分に甘くみても確度7~80%くらいと思っててください。
ただ何をしていたか、どんな仕事や体格だったかの情報は取り入れますが、彼が死刑囚である事や事件を起こしたという「善悪の感情」は抜きでいつも話しているようにフラットで観ます。
そこを意識してしまうと鑑定がぶれるので色眼鏡はなしでいきます。
またこれは僕が20年以上やっている観相学での勝手な評価ですので、僕の言う事が全て正しいわけでも何でもありませんので、その点はご留意くださいませ。
リクエストを沢山いただいておりますが、彼の事、事件の事を知らない人、忘れている人もいますでしょうから事件の概要などを軽めに話していきます。
なお今から話します「北九州監禁殺人事件」については、有名事件なので沢山YouTube内に解説動画がございます。
詳しく知りたい方はそちらの動画をご覧ください。
では、今日の項目です。
- 北九州監禁殺人事件について
- 松永太を観相学で観る
- この事件のまとめ
の3項目で話していきたいと思います。よろしくお願いします。
1.北九州監禁殺人事件について
事件の首謀者は松永太。
この男が元々の同級生であった緒方純子に電話をかける事から事件は始まります。
当時松永は布団販売を詐欺で売りつける会社の社長をやっており、金使いが非常に荒く、そこで金づるが欲しくなり、昔の同級生であった彼女をたまたま選びました。
緒方は自分を好きになってくれた人と思い、暴力を振るわれても松永に心底のめり込む。
典型的な心理学でいうところのストックホルム症候群ですね。
まず第一の殺人は、今回の事件発覚のカギとなった監禁されていた服部恭子の父親・服部清志の殺害です。
この当時少女は小学4年生で、94年10月松永・緒方はこの少女と父親を監禁し金づるとして利用。
内面的支配とともに通電(体に強烈な電気を流す)などを行い支配下におき、金が工面できなくなると浴室に監禁し、食事などを与えず衰弱死で死亡させます。
この際に娘に「お前がお父さんを叩いたからお父さんは死んだのだ」と言いがかりをつけて、事実関係証明書に署名させています。
これで服部恭子をさらに縛り付ける事になります。
服部恭子は死んだ自分の父親を緒方純子と2人で解体し、鍋で煮てミキサーをかけてその液状化した物をペットボトルにいれて捨てさせたり、骨なども海に捨て魚の餌にしました。
漫画「闇金ウシジマくん」であったあのシーンはこの事件からとっているのでしょう。
この証拠を残させない為に「死体を透明にする」という発想は埼玉愛犬家連続殺人事件の関根元とそっくりですね。
松永は金づるがなくなったことで次の標的を狙うことにします。
「金を用意してこい」と緒方純子に松永が命令すると純子は職を探しに行きます。
大分県に行った純子だったのですが、これを松永は純子が逃亡したと勘違いします。
すると松永は緒方家に行き「順子が服部清志を殺害してしまい、今逃亡して、呼び戻して欲しい」と純子の家族に話します。
すると緒方家の母は「松永が死んだから家に帰ってこい」と純子に連絡をいれます。
のこのこと家に帰ってきた純子は松永からかなりすごい折檻を受けたらしいのです。
らしいというのは、純子はこの時の記憶が無いそうなのです。よほどの事をされたのでしょう。
そしてこの服部清志殺人逃亡の話から緒方一家がすべて松永に洗脳されていってしまいます。
緒方家が松永に支払ったお金は6000万円以上とも言われています。
緒方一家の父母妹家族がもう親戚などから借金できなくなってしまい、お金にならないとわかると松永は「用済」と考えます。
この頃、松永のマンションで一緒に生活するようになります。
緒方家父母、妹、妹の旦那、妹の息子・娘の6名が一緒に暮らし始めます。
この時の家族は完全に松永の支配下にあり、
- 外出禁止
- 会話の禁止
- 夜の睡眠禁止
- 食事・トイレは1日1回
これが守れないと松永から通電の罰を受けるというルールでした。
ほぼ奴隷のような生活でどんどんと家族が死んでいきます。
最初に死んだのは純子の父親でした。
毎日の通電により弱り切った父はある日の通電で死んでしまいます。
その後父の死体は緒方家によって解体されます。
ちなみに松永は解体するという言葉なども純子らの意志によってするように誘導しております。
次に死んだのは母です。
松永の誘導により純子は自ら「母を殺します」と言い電気コードで絞め殺します。
次は純子の妹です。
妹も同じように電気コードで絞殺されます
そして次に妹の旦那が衰弱死をしてしまいます。
さらに10歳の娘に5歳の弟を純子と一緒に電気コードで殺させます。
そして最後には妹夫婦の娘を純子に殺させます。
この時点で緒方家6人の殺害解体を松永は1年間で一切自分の手を下す事なく完了させます。
その後、一緒に住んでいた服部恭子が祖父母の家に逃げ込んだ事により、すべての事件が発覚しました。
一審二審での死刑判決を受けた松永太の上告審判決が最高裁であり「犯行を主導しており刑事責任は重大極まりない」として被告側上告を棄却しました。
そこで死刑が確定します。
内縁の妻で共犯に問われた緒方純子は二審で無期懲役、検察側が「一家に松永被告が入り込み家族が家族を殺すように仕向けるなどして7人を次々に死なせたとされる事件」「虐待を通じて被害者一家への支配を強め多額の金を工面させたうえで殺害した」と指摘しました。
「被害者の体に通電を加えたり電気コードで首を絞めたりして殺害しており、犯行模様も残虐極まりない」と述べた。
というちょっとありえないレベルの事件でした。
何があり得ないのかというと、やはり松永太が一切自らの手を下していない。
他の人間をマインドコントロールしてこれだけの数の人を殺したという類をみない事件です。
ポイント
- 北九州監禁殺人事件とは、松永太による史上稀に見る凶悪犯罪である。
- 松永太が他人をマインドコントロールし、自分の手を一切下さず多くの人を殺害した類をみない事件である。
では次の項目にいきましょう。
2.松永太を観相学で観る
だいたい松永太と言うと、サイト・動画で使用されているのがこの写真ではないでしょうか。
僕はもう1枚画像を重ねて観ていきたいのですね。
こちらの方が正面でより分かりやすい角度です。
髪の毛もかぶさっていなくて、こちらの写真の方が観やすいですね。
というか、僕がこちらの方が得意なんです。人によって得意不得意があります。
さて、よく皆さんが書かれているのは「殺人者には見えない」「悪そうに見えない」とほとんどの人が言うのですが、その部分はよくわかります。
悪人観相学で記事にしました、小野悦男や角田美代子などの下品な顔つきではないですからね。
人間ってね、醜さ=悪いと感じることも多いです。
北斗の拳のジャギみたいなのがね、もちろん悪いとされます。
ただこの系統ももちろんいます。
やはり人をそれだけ洗脳できた、自分の手を汚していないというので目立つ部分は「狡猾さ」ではないですかね。
アメリカでいうならば、有名なテッド・バンディもそうです。
知力が高くイケメンと言われていました。
自分の腕が折れているというやり方は、実に姑息ですからね。
額周辺の診断
では面相を観ていきますね。
やはりおでこが広く生え際が直線です。
仕事などでは成功するであろう出世タイプ。
本来なら生真面目であると読む事もあるんですが、この男ではそうは読めませんよね。
この男の仕事の成功・実直というのは人を洗脳する事が生業だったのでしょうか。
眉・目元の診断
眉毛は太く先が下がっていますね。
通常凶相と取る事が多いのですが、本によっては若くして成功して財運にも恵まれると言われています。
が、田宅が少し狭めでまぶたの肉が厚めでかぶさっているのは実際凶相になるんですよね。
親不孝や親族に問題、金銭的にもめると言われている部分です。
目は少しだけ下がり目で、目の奥が非常に静かな感じで、笑っている写真を観ても目だけ笑っていないように感じますね。
特徴的な部分は目と目の間・山根の広さとやはりこの大きな鼻ですね。
何人もの相手がいるような色魔。
そして性欲が強めで、常にボスではないと気が済まないタイプと読めます。
鼻周辺の診断
耳の形、鼻の穴も大きく前を向いており、大金は入るがそのまま垂れ流すくらいの浪費家であるとも占断できます。
ほうれい線と口の部分でいうならば、本来は明るく人気者になるタイプで、かつ仕事や健康などにはきっちりしていると鑑定出来ます。
たしかに皆さんのおっしゃるように、面相だけで極悪人と観るのはかなり難しいでしょう。珍しいタイプです。
松永太の鑑定まとめ
まとめるならば、
- 頭は非常に良く、仕事は出世もする。
- 明るくてまわりからも人気が出る。
- お金もよく稼ぐが散財する人間。
- 性欲はかなり強く浮気などを繰り返す男性。
と読めますね。
これからすると小野悦男などとは別で、違う人生も大いにあったのではないかと考えてしまいますよね。
幼少期などから成長するにつれ、自分の頭の良さを洗脳する事に使用しようと思ったサイコパス。
しかしおそらくは振る舞いもきちんと出来、自分が手をくださなくても悪事が行える、完全な秩序型のサイコパスでしょう。
しかし本当にね、これは難易度が高いですね。
面相のみからここまでの事をやった人間と取るのは、僕は不可能に近いと感じます。
面相では正直言ってこの辺が限界じゃないかなぁ、というのが僕の考えです。
賢さや狡猾さはある程度はわかりますが、6人一家全員を自分の手を汚さずに殺害したのが顔だけでわかったら、それはもう僕はオカルトじゃないかと考えます。
だから、僕は「面相だけでは嘘くさいなぁ」といっつもいうんです。
近代観相学であれば他の部分から取れる事もできますからね。
そもそも彼の布団会社は詐欺の手法でやっており、社員にも通電の拷問を行っていたので、やはりそういう情報もセットでとらないと、静止画1枚だけでは避けれないですよね。
ただ、本人ともし会えれば、
- 喋り方
- 所作
- 仕草
- 言葉
- 表情
- 服装
などから絶対にもう少しだけでも確度は上げれるはずです。
つまり、面相で完璧に読めなくても他の部分で何割かは積み重ね出来るはずです。
ゼロかマイナスという事にはならないので、そこが観相学の良いところですね。
いつもいつも小野悦男みたいに写真1枚のみで「完全にこいつ悪人です!」ってやらないところがちゃんと正直っぽくてよくないですか?
そりゃ僕もね、松永太も死刑囚なんで、うまい事台本書いて「こことこことこのポイントがこうなっている場合はシリアルキラーが多いです!」と話を作る事は全然可能です。
ただ嘘はつきたくないんで、静止画数枚ならこれくらいが限界だと思います、真正直にヤラセなしの記事を作って。
ポイント
- 松永太は完全な秩序型のサイコパスであり、面相のみで見抜くのは不可能に近い。
- 面相のみで完璧に読めなくとも、他の部分で積み重ねが出来るのが観相学の良いところ。
最後の項目です。
3.この事件のまとめ
前項目でいかに顔のみで相手を判断するのが難しいか、よくわかってもらえたと存じます。
もちろん、顔写真のみで一瞬でわかる人も中にはいます。
ただ、このようにわかりにくいケースもあるという事を覚えておいて欲しいのです。
それゆえ、僕と一緒に観相学を学んでいきましょう。
他の部分でもどこでも、結局はその人間の人間像がきちんとわかれば問題ないはずです。
顔でわかる人もいれば1日いや1,2時間で「ダメな人間だ」と所作などを観て確信できる人もいます。
なので、取れる部分、観れる部分は何を使ってもいいので、自分が騙される前までに相手がどんな人間かを特定できるようにこれからも勉強していきましょう。
しかしこの事件は特殊中の特殊、異例中の異例ですね。
証拠のほとんども緒方純子の供述だけですからね。
今回よく調べて本当に変な事件だなぁ、と再認識しました。
ポイント
- 顔のみで相手を判断するのが難しいケースもある。
- 何を使ってもいいので相手がどんな人間か特定できるように勉強しよう!
- 北九州監禁殺人事件はかなり異例な事件である。