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はじめに
本日も偉人観相学のコーナーがやってきました。
この偉人は善悪二元論の話はしていません。好きか嫌いかは別れるのは当然ですが。あくまで僕の主観で「偉人」と考えた方を「偉人観相学」と呼んでいますので、そこを深く詰めないでください。もうちょっと緩く観て頂いた方がいいです。社会科の教科書を作成しているわけではありませんので。
本日取り上げる人もそうです。逮捕歴ありますしね。その人物とは「勝新太郎」さんです。ケンドーコバヤシさんがオールザッツ漫才でやっていた「負け新太郎」のモデルとなった人ですが、視聴者さんの何人がわかってくれるのでしょうか?(笑)
というわけで今回もいつも通り、彼の功績から解説していきますので、その辺はどうでもいいという方は観相学のコーナーまで記事をスキップしてくださいね。
はい、というわけで、僕自身も名前は良く知るものの、世代じゃないので、詳しくは知らないんですよね。
パンツに麻薬が入ってた。と話したとか、中村珠緒さんの旦那さんとか、B'zの稲葉さんにテンガロンハットあげたとか、薄~いゴシップ的なネタしかしりませんので、今日は彼がどんな事をした人物なのか?から語っていきましょう。
- 勝新太郎さんは何をした方か?
- 勝新太郎さんを観相学で観る
- 勝新太郎さんから何を学ぶか?
の三本構成でいきましょう。よろしくお願いします。ではまず、
1.勝新太郎さんは何をした方か?
映画が日本人の大きな娯楽だった頃、映画界はたくさんのスターたちを輩出しました。今回ご紹介する勝新太郎もその一人です。非常にアクが強い勝さんのキャラクター性はジャンルこそ選ぶものの、多くの作品で観衆を魅了しました。
またプライベートでも豪放磊落(ごうほうらいらく)なエピソードを残しています。今回はそんな勝さんの破天荒人生についてご紹介していきましょう。
生い立ち
勝さんは昭和6年(1931年)に、杵屋勝東治(きねやかつとうじ)そして妻八重子の次男として誕生しました。本名を奥村利夫といいます。
屋号の杵屋は元禄年間から続く長唄の名跡で、当時は「長唄のプリンス」と呼ばれるほどの人気者でした。勝さんの2歳年上には同じく名優となった若山富三郎さんがいます。
10代の頃に学校を中退、20歳になった勝さんは二代目杵屋勝丸を襲名。
長唄と三味線の稽古に励み、その腕前も相当なもので、深川の芸者衆に稽古をつけるほどでした。
人生の転機
やがて昭和29年(1954年)、父が参加するアヅマカブキのアメリカ巡業に同行したことが人生の大きな転機となります。
まず船でアメリカへ渡ったのですが、役者たちが1等船室であるのに対し、自分たちが船倉(せんそう)という待遇差に愕然としました。「役者と三味線弾きではこんなに違うものか」と感じたといいます。
またハリウッドのスタジオへ見学に行った際、そこで「未来の映画界を背負って立つスーパースター」としてジェームス・ディーンを紹介されたといいます。その時のジェームスの出で立ちは、洗いざらしのシャツにジーンズといったもの。決して上品ではありませんでした。
そこでまたしても衝撃を受けました。かたや日本の映画スターといえば、白塗りで映りの良い二枚目が普通です。「それなら俺でも役者になれるんじゃないか?」と思ったと言います。
映画デビュー
こうして映画に新たな可能性を見出した勝さんは、さっそく大映京都撮影所と契約。カメラテストを経て映画「花の白虎隊」でデビューします。しかし、それは勝さんにとって屈辱の始まりでもありました。
ちなみに同期にいたのが市川雷蔵さんです。雷蔵さんは歌舞伎界の名門出身で、大映がスカウトして鳴り物入りで入社したキャリア組でした。
かたや勝さんは演技など初心者同然の叩き上げに過ぎません。ライバルどころか最初は待遇に雲泥の差があったみたいです。それでも勝さんは大映社長に可愛がられていたようで、主役級に抜擢されていくつかの作品をこなしていました。
ところが雷蔵さんをはじめ若い役者たちがどんどん頭角を現していくいっぽうで、勝さんの主演作だけはどうにもパッとしません。あまりの不人気ぶりに映画館の館主たちが「勝さんが主演する映画だけは配給しないでくれ」と言われる始末でした。
そんな興行成績ですから、雷蔵さんとの格差はますます大きくなっていきます。
当時の雷蔵さんのギャラが30万円だとされており、現在の価値で言えば400万円もの高収入でした。いっぽう勝さんのギャラは3万円ほど。その時点で10倍もの差があります。
そして黒塗りのハイヤーで移動する雷蔵さんに対し、勝さんはスタッフと同じロケバスで移動していました。また雷蔵さんが主演する映画はカラーの大作なのに、勝さんの主演作は白黒のB級映画と、すべてにおいて水を開けられています。
しかし勝さんは負けず嫌いでした。雷蔵さんにライバル心を燃やすあまり、自費でハイヤーに乗って撮影所に乗り付けたといいます。この負けん気の強さがこそが勝さんの真骨頂でした。やがて二枚目俳優では成しえない新境地を切り開くのです。
悪役へのシフトチェンジ
勝さんは結局、雷蔵さん、長谷川一夫さんのような白塗りの二枚目路線をかなぐり捨て、悪役にシフトチェンジすることを決意しました。これが昭和35年(1960年)に製作され、大ヒットとなった「不知火検校」(しらぬいけんぎょう)という映画です。
そもそもこの作品は歌舞伎の「不知火検校」が元となりました。野心家でありながら、憎みきれない坊主の演技を見た勝さんが、どうしても映画版を作りたいと会社に直訴したことから始まります。
という勝さんに対して、大映幹部たちの反応は冷たいものでした。
しかし社長の永田が後押しをしたそうです。「まあまあいいじゃないか。もし映画がダメだったら、あいつも役者をあきらめるんじゃないか」永田は勝さんの申し出をあっさり受け入れ、背水の陣で挑んだのが「不知火検校」でした。
この映画の撮影中、現場は極度にピリピリしていたといいます。勝さんは台本を無視してあえてアドリブを連発し、共演者は突発的なアドリブに対応するために常に緊張していました。そこには勝さんならではの計算があったようです。ひりつくような緊張感が映画に宿ることになり、ただでさえ映画の不気味な雰囲気が一層高まりました。
やがて公開された映画は大ヒットを記録。観客たちは初めて味わう世界観に魅了され、これまでにない作風は映画界に大きな一石を投じることになります。また勝さん自身も汚れ役という新たな心境地を開きました。
翌年には、初めて経験する現代劇「悪名」に主演。一匹狼のやくざの親分・朝吉役を務めました。またダブル主演として田宮二郎さんとコンビで名演技を披露し、のちにシリーズ化されるなど、勝さんのキャリアの中で初期のヒット作となりました。
中村玉緒との結婚
また同年、大映に在籍していた中村玉緒さんと婚約を果たします。玉緒さんはお嬢様女優として人気を博していましたが、両親は結婚に大反対だったようです。ヒット作に恵まれたとはいえ、駆け出し同然。しかも女遊びが絶えないという勝さんに娘はやれないと思ったのでしょう。
しかし玉緒さんは譲らず、二人は結婚しました。勝さんの女遊びは治らなかったようですが、やがて二人の子供にも恵まれて幸せな結婚生活を送るようになりました。
大映の二枚看板の一人になる
昭和37年(1962年)に「座頭市物語」で主演。興行収入こそ高くはなかったものの、盲目でありながら敵をバッタバッタと倒す規格外のヒーローぶりが人気となり、やがて座頭市シリーズとして定番化していきました。
さらに昭和40年(1965年)には「兵隊やくざ」という作品で主演を果たし、正義感の強い無頼の主人公を演じました。この映画もまた大ヒットを記録してシリーズ化を遂げ、勝さんを代表する作品となりました。
勝さんが役者を志して約10年。かつて一方的にライバルだと思っていた市川雷蔵さんとの二枚看板と呼ばれるようになり、二人して「カツライス」と呼ばれるほど大映の屋台骨を支えました。
独立して勝プロダクションをスタート
やがて勝さん自身も独立を画策してプロダクションを設立。自ら映画製作を手掛けるべく勝プロダクションをスタートさせます。自分でプロダクションを作ったことにより、様々な俳優との交流も実現。これまで叶わなかった名優との共演も果たしました。
くろさわそして名監督として知られた黒澤明監督からのオファーが届くのです。
これには勝さんもおおいに喜び、
と言いました。これが名作となった「影武者」です。しかし勝さんが「影武者」に出演することはありませんでした。
勝さんは役作りの参考にするため、自らの演技を撮影しようと現場にビデオカメラを持ち込みました。ところが黒澤は真っ向からこれを拒否。撮影を止めるように求めます。これを聞いた勝さんはそのまま撮影所を出て行ってしまいました。
すると翌日、黒澤監督は記者会見を開いて一方的に勝さんの降板を発表。「監督が2人いたのでは、映画は撮れない」と述べたそうです。いっぽうの勝さんも、のちの講演の際にこう語っています。
と。
借金と数々の不祥事
ところで勝さんは天才肌の役者でしたが、いわゆる破滅型の人間でもありました。
勝さんは歳を重ねるにつれて金遣いが荒くなり、やがて借金を重ねるという悪循環に陥りました。勝さんは毎日のように飲み歩いており、その場にいた見知らぬ人でも誰かれ構わず誘い、最初は一人で飲んでいても、気付けばその数が100人以上に膨れ上がることもあったそうです。一晩で300万円も使ってしまうことがたびたびありました。
借金の額は膨れ上がり、ついには20億円になりました。
そして、勝さんは晩年になると次々に不祥事を起こして晩節を汚してしまいます。
昭和57年に長男と長女が麻薬密売の容疑で逮捕され平成元年には映画「座頭市」を完成させるも、長男が斬られ役を誤って真剣で斬りつけて死亡させるという事件が起こりました。
ハワイのホノルル空港で下着の中にマリファナを隠し持っていたという容疑で逮捕されてしまいます。
ハワイで記者会見が開かれるものの、勝は
と言い訳をする始末。これには当時のメディアがこぞって勝を非難しました。
しかし勝さんの役者ぶりは不祥事の渦中でも健在でした。
事件から1年半後、ようやく帰国した勝はマスコミを集めて、開口一番こう言います。「総理大臣の代わりはいるが、勝新太郎の代わりはいない」と。
さらに警察で取調べを受けた際、「大麻を誰かにもらったのでは?」と詰問する刑事に対して「そういうことにしてもいいけど。でもそうなるとトップシーンはいいが、ラストはおかしくなるよ」と受け答えしたそうです。
晩年の勝新太郎
そんな中にあっても、勝さんはまるで映画の主人公のようにストーリーを考えていたのでしょう。
平成8年になってガンを発病。本人の意思で手術はしなかったといいます。
記者の質問を受けつつタバコを吸いながら、「タバコはね、止めたよ」と言ってみたり、「お酒はね、ビールが美味いんだよね」と他人事のよう。まるで病気を恐れていないような口ぶりで話していたといいます。
翌年6月、65歳で死去。昭和の大物スターらしく、最後まで豪快さと明るさを忘れませんでした。現在でもその人柄を慕う人は多く、現在の映画界にも少なからぬ影響を与えています。
ポイント
- 「悪役」という新境地を切り開き映画「不知火検校」が大ヒットし、「座頭市物語」「兵隊やくざ」で主演を果たす。
- 下着の中にマリファナを隠し持っていた容疑で逮捕されたことも。
- 昭和映画の大スターであり、現在の映画界にも少なからぬ影響を与えている。
それでは次の項目です。
2.勝新太郎さんを観相学で観る
いつもと同じく観相学で観る前の注意点を話しておきます。
観相学で観る前の注意点
僕は勝新太郎さんに会った事もありませんし、実物の本人を見たこともございません。それゆえ、普段僕が直接会って占断する人間のよくてせいぜい7~8割くらいの確度に思っててください。
写真や動画のみから面相を判断しますので、通常観相学と異なり、かなり信憑性が下がってしまう事だけはご了承ください。
はい、このお顔、皆さんはどのように観えますでしょうか?やっぱり怖そう!とかなるんでしょうか。確かに893役などが多かったようですが、声も太いのでそのイメージは捨てきれないかもしれませんが、あくまでもフラットに。顔の形からいつものように観ていきましょう。
顔の形の占断
顔の形はきちんと頬骨、観骨が張っていますので、男らしい良い面相。ずばり吉相だとは言えますが、この顔の形部分がピッタリ勝新太郎さんを表しているので驚きです。非常に負けず嫌いな性格、自分自身が強いタイプ、しかし、ものすごく派手な生活を送るので、家庭は大変。
特に男性がこの顔の形であった場合は女性は逃げ出す事も多々あると言われている相なんですが、生まれ変わっても勝新太郎さんと結婚したいという中村珠緒さんも相当の強さを持っている女性なのかもしれません。
額・生え際の占断
そしておでこですが、ちょっと広いくらいでしょうかね。
額の広さでリーディングするよりはむしり生え際の方がわかりやすいでしょう、生え際は軽いM字型です。この部分はずばり吉相でありまして、リーダータイプ、ビジネスにおいても絶対に結果を出す人間です。常にボスであるというポイントにいたっては当てはまっている部分ではあります。
ただ紋は少し、曲がっているので、病気などに気を付けないといけないと相書には書かれていますが、この紋部分は少し当てモノに近いです。一応参考までに話しときました。
眉間の診断
あとは眉間、つまりは印堂に一本縦の紋がありますが、嫉妬紋や狂暴性の紋では場所的に違います。こちらは神経質、かなり繊細であると言われています。アーティストや芸術家、つまりはセンスのいる仕事で成功する人に多いとされております。次に特徴的な眉を読んでみましょう。
眉の占断
眉はぴったり、目尻のところまで、そして太く揃っていますので吉相です。これは人からの信用や好意を集めると語られている相なんですが、その反面健康面に常に注意が必要ともおそらくはどの相書にも書かれているでしょう。
しかし相どうこうではなく、男らしいかっこいい眉と言っても過言ではないでしょう。人の顔は相書の読みが全てではありませんからね、他の人がどのように受け取るか、というのも重要です。
田宅の占断
この田宅の狭さは自分の懐がいつも心配しておかなればならいくらい貧困に襲われる事もあるという読み方ですので凶ですね。
目の占断
しかし目は自体は悪くはないです。若い方の写真の目はすごくよくわかりやすい写りです。目の輝きが自然と富と成功を呼び寄せるといわれている大吉相ですよね。しかもこちらもズバリかっこいい!男が惚れるような素晴らしい目ですね。さすがは昭和のスターと言った感じです。
耳の占断
耳は素人でもわかるくらいの吉相です。垂珠がすごいですからねー。もちろん財運や成功にプラスとされる相なんですけどね。
鼻の占断
そして鼻は大きく、ちょっと鼻先も少しだけ垂れているので大ボスタイプで、お金が舞い込むと言われます。まあこの部分も簡潔にリーディングできる吉相鼻でございます。
口元の占断
口元は忍耐や辛抱が出来、チャンスが来るまで待てるタイプ。自分で道を切り開くと言われています。晩年は髭があるので読み取りするのが少し難しくなりますから、若い時の写真で観た方がみやすいでしょう。
勝新太郎氏の面相のみの占断
というわけで、勝新太郎さんを面相のみで観るならば、本来はお金や成功がどんどん入り、仕事を突き詰められるという占断なんですが、のめり込みすぎた、そして人生が派手過ぎたのでしょうか。ここまでお金を使いまくると、元来の相なんてふっとんでしまうんでしょうかね。
無論、大麻所持などで逮捕もされていますし、女性問題も沢山あったでしょうから、一般的に善なのか、悪なのか、という判断は難しいでしょう。法律的にいうと、大麻持ってたらダメですからね。しかしそういった善悪二元論関係なく、かっこいい顔である事は間違いないでしょう。
ポイント
- 本来はお金や成功がどんどん入り仕事を突き詰められるという占断だが、20億の借金や大麻所持で逮捕があり善か悪かの判断は難しい。
それでは最後の項目です。
3.勝新太郎さんから何を学ぶか?
勝新太郎さんは自分で道を切り開いて、女性だけでなく、男性をも虜にする魅力をもった大俳優でしょう。
多額の借金を背負い、女性問題も派手なのにも関わらず、珠緒さんに
と言わしめるのはよほどの人間力がなすものです。
勝さんのように、自分で選んだ道を信じて、そのためにはどんな努力も惜しまない。そのような人間に僕らもなりたいものですね。
ポイント
- 自分で選んだ道を信じてそのためにはどんな努力も惜しまないという、勝新太郎さんのような人間になれるよう頑張ろう!